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継続会員25%、退会で30%返還、2月末までに回答要請
預託金返還資金が経営を圧迫、最悪の事態避け対処と
昨年2月ユニマットグループから独立し健全化目指す
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レインボーヒルズカントリークラブ(27ホール、千葉県銚子市)を経営する(株)レインボーヒルズカントリークラブが先ごろ、“会員の皆様へ”として預託金を減額での返還を通知した。
そこでは、昭和49年に銚子カントリー倶楽部として開場し41年目を迎え、途中ユニマットグループの経営支援を受け、現名称に変更し20年近くが経過したこと。当時は法的手続きも行わず、多額も負債をそのまま継承し現在でも多くの返済を続けている状況と説明している。
また近年、外資系ゴルフ場の値下げ戦略・リーマンショック・大震災と業界は厳しい状況が続いているとし、平成25年には同ゴルフ場も白鳳(千葉)とあわせて経営改善を試みた。(会社分割で本社グループから一時独立した)が思うように進まず、自力での再生が困難な状況で、外資系企業への売却も選考手段に上がったという。
そして最悪の事態を避けるためとして昨年、会社名を変更((株)ユニマット北総開発から昨年2月に現名称に変更し、ユニマットグループから独立)し、代表取締役・社長中渕幸治、同代表・支配人飯山穣二とで単独経営をする運びになったと説明。今年2月6日に理事会を開催し、これらの報告とともに会則の変更をしたとしている。
今後の運営は今まで通りメンバーシップコースとして運営し、3大競技をはじめ月例杯やKGA競技の参加も同じで、またコースや施設の老朽化している部分も改修しコース設備には力を入れていきたいとの考えを明らかにした。
一方で「つきましては、大変勝手でお願いでしづらいのですが、別紙の通り経営を圧迫する会員預かり金を減額させて頂き全会員様にお願いしたい」、「銚子唯一の当クラブの存続にご協力して頂きたい」とし、会員継続(預託金額面の25%返却)か、会員退会(預託金額面の35%返却=未収金ある場合は返却額から相殺)か、について2月末までに回答用紙に記入して返信するよう要請した。3月15日までに必要手続を終えた方は3月末、それ以降の方は翌月末日の振込予定という。この期間に手続きが出来ない方は当面返還請求が受けられないとしている。
ユニマットグループからの独立と、いわば任意整理タイプの協力通知がなされたもの。
飯山支配人は、「現時点でできる範囲のことはしたい。預託金返還にこのまま応じていると先行きがない。今後、額面のない(プレー)会員権となるが運営は従来通り。返還資金で経営が圧迫されなければ、他の資金を回せられる」とし、経営健全化を目指す。HPでは、虹を形取ったユニマットのロゴをすでに外しており、今冬季中の3月末まで実施中のスタンプラリー(5回で1回サービス)やモーニングコーヒーサービスの案内などクラブ情報を充実させている。
返還資金は減額しても10億円相当以上は必要と見られ、関係者は再出発に期するものがあるようだ。
なお、同クラブは平成26年2月1日から名変を停止している。当時は会員募集の準備だったが実行できなかった。
また、現会員数は預託金返還中を含め約1100名だが、実数は1000名を割っていると |